DTPに資格は必要?

 何も必要ありません。しかし、企業では社員の育成や昇進などの条件のために印刷技術協会(JAGAT)の推進する「DTPエキスパート認証試験」や日本経営協会の実施する「DTP検定」というものを受験させる場合もあると思います。しかし、それはあくまでも企業内のことであり、DTPに携わる仕事をするための資格や免許などは一切ありません。
 だいいちに、私がそのような資格は持っていませんし、資格が必要なのであればDTPはしないと思います。また、免許や資格をとってまでやりたいと思いませんし、私の本業はデザインなので、DTPでなくとも仕事をすることは可能です。フリーランスとして活動するのに有利なことや、印刷物がDTPで作成されることが多いのでやっているというだけにすぎません。
 最近、とくに多いのがDTPエキスパート認証試験などを取得して他業界から印刷業界への転職を計ろうとする動向ですが、これらの資格を取得したからといって入れるというものではありません。かえって、知識だけで実務が伴わないという評価をされて煙たがれてしまうこともあります。
 独学などで印刷やDTPについて勉強していて、理解度を試すために受験するなどの目的で受験するのであれば自己啓発にもなって意味がありますが、それ以外では何の意味も持たないと思っていいでしょう。もともとは印刷業界に勤める人のための資格であり、印刷業界へ転職するための登竜門ではないということを理解してください。意味のない資格取得者が増えれば、それだけ資格の重要性や権威が薄れてしまうということを考えてください。